今年の「中国政府活動報告」で、引き続き石炭の無効供給を取り除き、石炭生産能力1億5千万トン前後を削減する方針が示された。中国は、ここ2年で石炭の過剰な生産能力5億4千万トンを削減しており、過去5年では累計8億トンを削減した。新時代に入り、石炭業界は過剰な生産能力を削減することで供給の質を上げ、業界全体のモデル転換・高度化と質・効率の向上を図る必要がある。
中国石炭工業協会が3月28日に発表した「2017石炭業界発展年度報告」によると、2017年の中国の石炭生産能力利用率は68.2%で、前年に比べ8.7ポイント上昇した。生産能力の過剰が依然として厳しい状況のなか、生産能力利用率の回復は過剰生産能力の削減の取り組みと密接に連動している。2017年に中国石炭業界が削減した過剰な生産能力は2億5千万トンで、通年目標1億5千万を上回った。
「石炭の過剰な生産能力を削減するなかで、先進生産能力の建設が進み、新たな大規模現代的炭鉱が建設され、質の高い生産能力の割合が大きく上昇した」。中国石炭工業協会副会長、報道官を務める姜智敏氏はこう説明した。