「河北雄安新区計画綱要」(略称「綱要」)がこのほど正式に承認された。雄安新区は北京の非首都機能分散の集中的受け皿として、◇高度な社会主義現代化都市、◇京津冀(北京・天津・河北)世界級都市群の重要な一極、◇現代化経済体系の新エンジン、◇質の高い発展推進の全国モデル、――の構築を目指す。
中国都市・小都市改革発展中心計画院の文輝・副院長は、「戦略面からみて、雄安新区は河北全体の発展をけん引し、京津冀の協調的発展をを効果的に後押し、北京の『大都市病』の解消と人口・経済密集地域の最適化開発の新モデルを見出し、世界級都市群の建設に貢献することができる。また、次の『イノベーション主導型発展の新エンジン』として、中国南北区域の均衡ある発展の重要な突破口となる」と述べた。
雄安新区の計画範囲には、雄県・容城・安新の3つの県の行政管轄区(白洋淀水域を含む)と、任丘市の鄚州鎮・苟各庄鎮・七間房郷、保定市の高陽県龍化郷が含まれ、計画面積は1770平方キロメートルに上る。うち、容城と安新の両県の境界部という初期開発区域から開発を進め、第二段階において雄県・容城・安新の県政府所在地と、安新県の寨里郷、雄県の昝崗郷の5つのエリアへと開発を拡大する。条件が整った後に中期発展区域の建設に着手するとともに、長期発展区域を定め、将来の発展空間を確保しておく。