中国の改革開放以来、特に近年になって、エネルギー分野の対外開放が拡大し続けている。
――エネルギー分野で他国との政策的な意思疎通が深化している。ここ5年で中国は関連諸国と56の2国間エネルギー協力メカニズムを構築し、29の多国間エネルギー協力機構に参加、100以上の協力取決めに署名した。
――エネルギーインフラの相互接続が強化された。中国-中央アジア天然ガスパイプラインA/B/Cルート、中国-カザフスタン原油パイプライン、中国-ロシア原油パイプライン複線化など、影響力のあるプロジェクトが順調に実行されている。
――エネルギー取引が一段と円滑になった。2017年に中国がロシア・サウジアラビア・アンゴラ・イラク・イランなどから輸入した原油は前年比10.1%増の4.2億トンに上った。トルクメニスタン・オーストラリア・カタール・マレーシア・インドネシアなどからの天然ガス輸入量は同26.1%増の940億立方メートル。インドネシア・オーストラリア・モンゴル・ロシアなどからの石炭純輸入量は同3.2%増の2.5億トンだった。
これほど大規模な国際的エネルギー協力を行っていても、中国の石油ガス供給は依然としてひっ迫している。例えば昨年末の天然ガス不足は、一部の地域住民の日常生活や企業にも影響が及んだ。「煤改気(石炭から天然ガスへの転換)政策が始まってから、2017年の生産能力は2014年比で600万元以上のコスト低下を実現した。しかし、天然ガス供給問題があり、季節性の供給ひっ迫が生産の安定性に影響した」と、浙江省の大豆製品メーカー責任者は語る。