中国A株が6月1日、MSCI指数に正式に組み込まれた。A株のMSCI指数採用は、中国の資本市場国際化に向けた重要な一歩と言える。
MSCI指数はモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルが算出する株式指数で、中国名は明晟指数。同指数は世界の投資家に広く参考にされるため重視されている。
MSCI指数はポートフォリオマネージャー、株式ブローカー、取引所、投資顧問、学者、金融メディアなどの世界の投資のプロが使用するほか、世界のポートフォリオマネージャーの間で最も使用される投資指標でもある。MSCI指数の推定によると、北米及びアジアにおいて、90%以上の機関の国際株式資本がMSCI指数をもとにしている。言い換えると、国際投資家はどの国の株式や基金を買うにもMSCI指数を参考にする。
6月1日から、国際投資家は資本配分を行う際、一定の比率で中国のA株を選ぶことになり、中国の資本市場は新たな開放を実現する。
MSCIのヘンリー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、「これは一里塚的な出来事」と話す。
深セン証券取引所の李輝副総経理は、A株のMSCI指数採用は、国際投資家の中国経済に対する信頼感を十分に示しているとの見解を示した。
A株がMSCI新興市場指数に採用されるかは、国際投資家の投票で決まる。採用されれば、国際投資家が中国の経済成長の今後と金融市場の安定に期待を示し、中国の経済グローバル化、グローバル金融市場の推進を信頼し、中国資本市場の近年の開放の成果を認めているということになる。