中国金融政策の方向は、国内マクロ調整の需要を主な根拠とし、中国と米国の短期的な金利差は二の次になると予想されている。米ドルと米国経済が「一強」を続ける可能性は低く、人民元レートは力強い支えを手にすると報告されている。
昨日未明、国際市場の投資家から注目を集めていた連邦準備制度理事会(FRB)の6月の会合が終了した。市場の予想通り、FRBは政策金利の誘導目標を0.25%引き上げ、1.75%から2%の水準にすると発表した。2008年の金融危機以来、誘導目標が2%台に戻るのは初めてだ。これはFRBの今年2回目の利上げとなり、2015年12月以降としては7回目だ。
米コアCPI、2%の目標に近づく
FRBは同日、金融政策決定会合後に声明を発表し、「5月以降の情報を見ると、米国の雇用市場は堅調を維持し、経済活動が安定的に拡張している」とした。最近のデータを見ると、米国の世帯消費支出の伸び率が回復し、企業の固定資産投資が堅調に推移している。米国全体の食品とエネルギーを除いたコアCPIは、FRBの2%の目標に迫っている。
中国中央銀行、FRBに追随せず
中国中央銀行は昨日午前、リバースレポ金利を7日連続で2.55%で据え置き、FRBの日を跨ぐ利上げに追随しなかった。FRBは2017年以降に5回利上げに踏み切っているが、中国中央銀行が据え置きを選択したのは昨年6月と今年6月のみ。残りの3回では公開市場操作(OMO)、中期貸出ファシリティー(MLF)などを始めとする政策金利を引き上げた。