『白書』は5Gのビジョンとニーズについて、未来のモバイル通信量の爆発的増加、大量の設備接続、次々と登場する各種の新業務と応用シーンに対応すると同時に、業界と深く融合し、垂直方向の端末接続の多様的ニーズを満たし、本当の「万物接続」を実現するためだとした。
国際電気通信連合(ITU)は早くに高度化モバイルブロードバンド(eMBB)、超大量接続(mMTC)、超高信頼・超低遅延(URLLC)の3大応用シーンを5Gの定義にしている。
何志強氏は、「中国電信の5Gネットワークは複数ネットワークの連携、段階的、技術の経済性の3つの規則で進化する。初期は主にeMBBシーンの需要を満たす。標準と技術の進化と整備に伴い、コアネットワークを必要に応じてmMTCとURLLCのシーンに対応させる。複数ネットワーク融合技術と産業が成熟したら、時機を見て複数の接続方法の統一管理と統一認証を検討し、複数ネットワークの融合をの優位性を高める」と述べた。
中国電信のこの技術進化戦略は中国の通信ネットワークの実情と合致しており、頻繁なネットワーク改造を避け、ネットワーキングの複雑度を低下させ、投資を減らすと同時に利用しやすくなり、カスタマイズサービスにもつながる。
ビジネスモデルの変革は技術より困難
ネットワーキング、エアインタフェース技術などの進化に伴い、インターネットは柔軟かつ複雑になっている。『白書』にある通り、5Gは多くの試練に直面し、業種を超えた革命には協力が必要である。
インテルのアカデミー会員で無線技術と標準のチーフ技術専門家である呉耕氏は『科技日報』の記者に対し、5Gは通信技術の進化というより、スマート設備、無線技術、アクセスネットワーク、コアネットワーク、クラウドに至る業種を超えた革命だと話す。5G標準の凍結からビジネス試用までは多くの困難が待ち構えているという。