対外開放の安定した深化
厳格な監督管理だけでなく、金融の対外開放も深化した。
クロスボーダー人民元業務が安定して発展し、2017年の全国のクロスボーダー人民元受領支払額は9兆2000億元に達し、各地は人民元のクロスボーダー貿易投資を積極的に推し進めた。例えば、新疆は人民元とカザフスタン・テンゲ、パキスタン・ルピー、タジキスタン・ソモニの直接取引を実現した。
自由貿易区の金融改革も深化。例えば、遼寧、湖北、四川、陝西、重慶、浙江などの地域は試行の経験を踏まえ、ロスボーダー電子取引、インテリジェント製造、融資・賃貸などの発展を積極的に模索。広東自由貿易試験区は企業に「利率交換+オプション組み合わせ+差額清算業務」の金融派生サービスを行い、海外進出をはかる企業の対外融資のリスクヘッジニーズを満たした。
報告は、金融分野には依然として深い問題があり、重大リスク防止の任務において困難があるとした。将来、中国人民銀行はサービス実体経済、金融リスク防止、金融改革深化の3つの業務にとりくみ、安定した金融政策を実施し、合理的な流動性を維持し、サプライサイド構造性改革と質の高い発展に良好な金融環境を形成する。
董登新氏は、「金融政策は複数の総合的結果である。以前の脱レバレッジとリスク防止、サービス実体経済への配慮において、国家金融政策は多くの作業を実施した。しかし、全体的に言って、金融の最大のリスクは実体経済から離脱し仮想経済へ転換することである。将来、金融はサービスを実体経済の根本に戻し、実体経済の発展とイノベーションを重点にする必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月1日