金融監督管理の厳格化や信用収縮が進むなか、中国A株市場にとっては厳しい2018年上半期が終わった。WINDのまとめによると、上半期の取引日119日で上海総合指数、深圳成分指数、中小板指数、創業板指数はそれぞれ13.90%、15.04%、14.26%、8.33%下落し、世界の主要市場のなかでも低水準のパフォーマンスだった。6月29日の大引け時点で、上海・深圳両市場の時価総額は計55兆9500億元と、2017年末の63兆1900億元から7兆2400億元減少し、1日当たり売買代金は4385億8300万元で、5月以降は縮小傾向が目立っている。
セクター別で、上半期は両市場のレジャーサービス(8.98%)、医薬・バイオ(3.11%)、食品飲料(0.14%)の3セクターが上昇した一方、その他25セクターはいずれも下落した。個別銘柄でも、パフォーマンスは大きく分かれた。WINDによると、3528銘柄のうち下落は全体の83%に当たる2930銘柄、うち下落幅が20%以上に達したのは1774銘柄、30%以上は883銘柄、40%以上は325銘柄、50%以上は117銘柄だった。
市場のバリュエーション構造も比較的大きく変化した。取引所の統計によると、現時点の上海上場企業の平均PERは14.06倍、深圳メインボード、中小板、創業板はそれぞれ17.12倍、29.4倍、39.99倍となっている。上半期末時点の上海・深圳両市場では小型株が大幅に増加し、時価総額が50億元を下回る銘柄が1737銘柄と約半数を占め、30億元未満が848銘柄に上った。また、PBR1倍未満は211銘柄に達し、歴史的に相場が低水準だった2013年、2008年、2005年よりも多かった。