データによると、2016年時点で設立済みの国内スポーツ文化産業投資基金は20件を超え、その規模は累計400億元に達した。鄧亜萍氏は、スポーツ観光市場が非常に大きく、消費高度化と質の高い生活の追求に、テーマ化とスポーツリゾートの観光方式が次第にマッチしてきたとの見解を示す。スポーツの面からみて観光は、「山と水を観る」時代が過ぎ、「山と水で遊ぶ」時代が来ており、体験生活方式の高度化が必須の選択肢になる。
鄧亜萍スポーツ産業投資基金の業務は観光地を拠点とし、観光地にスポーツ運動プロジェクトを導入する。ロッククライミング、スキー、マウンテンサイクル、高地マラソン、熱気球、パラグライダーなど、一つの区域で立体的な娯楽プロジェクトシステムを構築する。
参加と体験の満足度が観光消費のニーズとなり、これはスポーツ観光プロジェクトにぴったりと合う。ゴルフ、乗馬、登山、ダイビング、屋外スポーツなどもスポーツ観光プロジェクトだ。伝統的な観光ツアーと違い、スポーツ観光は参加者分布の広さ、消費ニーズの多様性と顧客の継続性において、突出した特徴を持っている。マラソンが良い例だ。「2017中国マラソンビッグデータ分析レポート」によると、2017年に中国で開催された各規模のマラソン競技会は1102回で、2016年の328回の3倍余り、2011年の22回の50倍余りに上り、スポーツ産業全体に活気をもたらすと同時に、観光の窓口にもなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月10日