米国は7月6日、中国からの輸入品340億米ドル相当に対する25%の追加関税を開始した。一方、報復措置を迫られた中国は、米国原産の輸入品の一部に追加関税を課し、なかでも大豆は焦点となっている。
中国の大豆は輸入に大きく頼り、米国が重要な供給源となっているが、中米貿易摩擦が中国の大豆市場に及ぼす影響は限定的だ。専門家は、貿易摩擦が、中国の大豆産業の変革において大きな契機になると指摘。大豆輸入の多様化を進め、国産大豆の自給率を上げることが、今後の一定期間にわたって中国の大豆産業振興の重点になるとの見方を示す。
中国が米国からの輸入大豆に対する追加関税を迫られた7月6日以降、国内の大豆、脱脂大豆、食用油市場では目立った混乱がなく、予想されていたような価格の乱高下も起きていない。中米貿易摩擦が短期的に国内大豆市場の需給バランスを変えることはないだろう。