中国ブランドが低迷、高コスパでも過小評価①輸入品が急成長

中国ブランドが低迷、高コスパでも過小評価①輸入品が急成長。

タグ:中国ブランド 過小評価

発信時間:2018-07-16 16:12:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国民の所得増に伴い、消費アップグレードが大きな需要を引き出している。ところがそのうち多くのハイエンド需要が海外に流出している。国連世界観光機関(UNWTO)の報告によると、中国は域外消費の最大の貢献国であり、規模にして年間1兆5000億元以上に達する。また中国域内の輸入品の消費額も驚異的な規模になっている。


 国産消費財ブランドは現在、陣地が狭められ信頼性が過小評価される苦境に立たされている。一部の大型製造企業は革新とアップグレードを続け、その商品は同類輸入品にも劣らないが、市場では依然として「顔も上げられない」状況になっている。


 専門家は「消費者が輸入品をもてはやしているが、これは中国の関連産業の品質の不足を浮き彫りにしており、かつ高品質国産品の生存空間を狭めている。内需拡大戦略の実施を脅かしている」と指摘した。


 輸入品が急成長


 経済参考報の記者が湖南省湘潭県で「三農(農村・農業・農民)問題」について取材した際に、農家の楚少奇さんの家で豪州産の粉ミルクを4缶見つけた。楚さんは、出稼ぎ中の息子夫婦が孫のために購入したものだと話した。「国産粉ミルクより割高で、外国産粉ミルク2缶の価格は国産3缶に相当するが、息子夫婦は子供に国産品を飲ませない。多くお金を払っても安心したいそうだ」


 都市部と農村で、粉ミルクや日用品などの輸入品の消費者、消費品種が拡大の傾向を示している。天猫国際は中国で有名な越境ECプラットフォームだが、劉鴻総経理が提供したデータは輸入品の人気のほどを示した。天猫国際の2017年の取引額は前年比で倍増し、74カ国(40%増)の1万8000ブランド(125%増)から商品が集まった。輸入国は従来の欧州、米国、日本などの先進国から、ポーランド、チェコ、ベトナム、フィリピンなどの中・東欧及び東南アジア諸国に広がった。


 中国商務部が今年5月28日に発表した「主要消費財需給状況統計調査分析報告書」によると、商品消費額に占める輸入品の割合が3割以上の消費者は20%以上に達した。下半期に輸入品の消費拡大を予定している消費者は31%。


 天猫国際のデータによると、2017年に郵送により2000元以上の商品を購入した消費者の数と金額は、前年より6割増となった。輸入品の消費意欲、消費量、1点当たりの価格が拡大を続けている。


 世界経済が緩慢に回復するなか、中国の巨大な購買力は、海外の一部産業の新記録樹立を促した。日本の2017年の化粧品輸出額は初めて3000億円の大台に乗り、過去最大となった。業界関係者は、その好調な業績は主に中国市場によって実現されたと分析した。


 日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2017年の訪日外国人の旅行消費額のうち、中国が約1兆7000億円で全体の38.4%を占め首位となった。最も中心的だったのは、日用化学製品だ。


 浙江省浙商研究院の楊軼清副院長は「軽工業はかつて、中国の製造業で最も強い部分だった。日用消費財は中国が輸出で強みを握る商品だ。消費アップグレードにより、海外に消費が流出するとは予想外だった」と述べた。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年7月16日


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