全国の外資系企業新規設立数は前年同期比96.6%増で、医療機器・設備・計器製造業の実行ベース外資導入額は179.6%増で、11の自由貿易試験区の実行ベース外資導入額は32.6%増となった。中国の外資導入は今年上半期、規模的にも質的にも大きな改善があった。
ハイテク分野、外資の投資の焦点に
中国の外資系企業新規設立数は今年上半期に急増を維持した。中国商務部のデータによると、上半期の全国の外資系企業新規設立数は96.6%増の2万9591社で、実行ベース外資導入額は1.1%増の4462億9000万元(米ドル換算では4.1%増の683億2000万ドル)。
中国商務部の高峰報道官は「企業新規設立数の急増は主に、中国の総合的な経営環境の改善が続き、外資系企業に対する魅力が高まったためだ。また外資系企業の設立手続きがより簡略化され、投資円滑化水準が効果的に向上している。市場の活力がさらに引き出され、海外投資家の自信が強まり続けている」と表明した。
中国世界貿易機関研究会の霍建国副会長は、本紙のインタビューに応じた際に「上半期のデータを見ると、各国の投資家の対中投資の意欲は弱まっていない。特にハイテク製造業とサービス業における積極性が高い。これは中国市場の巨大な潜在力によるもので、特に経済構造のモデルチェンジ・アップグレードを背景とし、外資はこの発展のチャンスをつかもうとしている。また中国が持続的に開放措置を打ち出していることで、関連分野の規制が減り、外資の中国市場への参入条件を整えている」と述べた。