ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議が7月25~27日の3日間にわたり、南アのヨハネスブルクで開催された。
会議でBRICSの首脳らは、多国間貿易体制の維持と保護主義反対の姿勢を明確に表明。BRICS諸国間の協力を継続し、第2の「黄金の10年」のさらなる発展をめざす考えを示した上で、世界経済の成長促進とグローバル・ガバナンス体制の整備促進に向け決意を固めた。
■多国間貿易体制の堅持
会議でBRICSの首脳らは、多国間貿易体制の維持を強く呼びかけ、『BRICS首脳ヨハネスブルグ宣言』を採択した。
宣言の中で、多国間貿易体制を支持し、国連で採択された持続可能な開発のための「2030アジェンダ」の実現に向けて共同で取り組むことを重ねて表明。より代表性を備えた、民主的かつ平等、公平、公正な国際政治経済の秩序の確立をめざす方針を示した。