第2に、中国の対抗は理性的分析を経た慎重な決定であり、結果を考えない衝動的行動ではない。
中国側の統計で規模を見ると、2017年に中国の対米輸出額は4300億ドル近く、対米輸入額は1500億ドル余りだった。600億ドルが米国の対中輸出額に占める割合は約40%であり、2000億ドルが中国の対米輸出額に占める割合とおよそ相当する。
税率を見ると、商務部報道官によると、中国側の4段階税率対抗措置は広範な意見を聞き、影響を真剣に評価した後に打ち出したものだ。特に人々の幸福、企業の耐える力、グローバル産業チェーンの維持といった要素を十分に考慮した。
李氏によると、中国側の4段階税率対抗措置は調査研究と分析に基づきまとめたものであり、国内の様々な企業の発展、消費者利益、平穏な経済運営といった各面をいずれも考慮している。「2000億ドル相当の中国製品に対する25%の追加関税という完全な『圧力』政策と比べて、中国の対抗はずっと理性的だ」。
第3に、商務部報道官の発言によると、中国側は対抗措置の具体的実施時期を米側の行動を見て決める。また、他の対抗措置を続いて打ち出す権利を留保する。対抗を決して即時実施しないことは、貿易戦争を望まないが、恐れもしないという中国の姿勢を示している。他の対抗措置を続いて打ち出す権利を留保することは、中国の権益維持にまだ「後手」があることを意味している。中国の理性的・自制的な態度を、ここからうかがい知ることができる。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年8月6日