上海燃気の王者洪会長は、国内の生産・供給・貯蔵・販売体系は北部の暖房需要にまだ完全に対応できていないため、昨年の「煤改気」(石炭から天然ガスへの転換)による需要の大幅増は続かず、需要増加は2~3年で鈍化すると見ている。
また、「今後の天然ガス供給の不確定性に対応するため、地方のガス会社は資源保障と備蓄能力の構築を加速化し、上海は洋山と5号溝ステーションのガス貯蔵施設の規模拡張を進めると同時に、地下貯蔵庫の建設にも参与している」と述べた。 中国の天然ガスの輸入依存度は40%弱で、それによる供給の不安定と価格のリスクは上流供給業者が抱える難題となっている。
中海石油気電集団の金淑萍副総経理は、「インフラ建設の効果を短期間で現すことは難しく、インフラ能力に大幅な向上が見られない状況下では、国際市場で供給が需要より多くても、中国の需要増加および調達部分の試練は国内市場に制限をもたらす。中国海洋石油総公司は沿海に30の貯蔵タンクを保有し、将来的に100に増やすことができれば、国際市場価格における主導権は高まる」と話した。
上海石油天然ガス取引センターの会長兼総経理の李健氏は、「インフラ建設への投資は巨額で時間もかかり、有効利用してはじめてより多くの社会投資を引き込み、天然ガス業界の健全的な発展を促し、国内の多くの下流企業が国際市場から直接買い付けられるようになると同時に、天然ガス市場の供給面をより多極化できる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月8日