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金融リスク防止・解消が奏効①発散から収斂へ。
タグ：金融リスク 防止 解消
監督管理部門の規制強化、厳しい監督管理の浸透により、ハイレバレッジ、実体経済から虚構経済への移行などの金融リスクが初歩的に抑制された。経済運行が安定しつつ変化し、新たな情勢と課題を迎えるなか、金融分野の正確な対応が必要になっている。リスク防止と安定成長の関係を処理し、実体経済の発展に力強い保障を提供しなければならない。
金融リスク、発散から収斂へ
南京鋼鉄はこのほど、2022年カタールW杯のスタジアム建設プロジェクト用の鉄鋼を1893トン追加で受注した。同プロジェクトはすでに同社に8408トン発注している。同社の製品が世界の舞台で実力を示しているが、これはDES（債務の株式への転換）によるモデルチェンジの強化によるものだ。DESプロジェクトの第1期となる30億元の資金が集まり、同社の負債比率は80％から2017年の60％に低下した。身軽になった同社は省エネ・環境保護、スマート製造、「インターネット＋」などの多元的な発展を加速し、2017年の純利益は前年比800％増となった。
同社の喜ばしいモデルチェンジは、中国のデレバレッジの効果の縮図だ。近年「高すぎるレバレッジ比率」は、金融リスクの一大リスクと目されてきた。一部のハイレバレッジ企業の収益力が弱まり、債務返済の圧力が拡大し、商業銀行の不良債権率が上昇を続けた。シャドーバンキングのリスクが潜み、一部の資金が規定に違反し不動産、地方融資プラットフォームなどのリスク分野に流入した。
金融リスクの防止・解消は、主な矛盾点をつかみ、最も全局面に影響を及ぼし、全体を脅かしうる問題を優先的に処理するべきだ。そこでデレバレッジの推進において、金融管理部門は国有企業と地方政府のレバレッジ比率低下を優先的に推進し、レバレッジ構造を改善した。
データによると、今年第1四半期のレバレッジ比率の伸び率は前年同期比1.1ポイント減となり、企業部門は2.4ポイント減、政府部門は0.7ポイント減となった。
初歩的に抑制されたのは急上昇するレバレッジ比率だけではない。資金の実体経済から虚構経済への移行、交差金融の荒削りな拡張、違法資金調達などの金融の乱れが大きく収斂している。
5月末時点で、銀行業は12％以上の信用貸付増加率を維持すると同時に、総資産の増加量が20数兆元減少した。ネット金融リスク特別対策により5000社以上が撤退し、規定に合致しない業務の規模が4000億元縮小した。今年第1四半期の新規違法資金調達は前年同期比16.5％減の1037件で、規模は42.3％減の269億元。
これまでのたゆまぬ努力により、現在の金融情勢は全体的に好転しており、金融リスク防止・解消の効果が初歩的に現れている。国務院金融安定発展委員会が8月上旬に開いた第2回会議は、現在の金融リスク情勢を「金融リスクは発散状態から収斂状態に転じている」と判断した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年8月16日
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