中国国務院が14日に開いた記者会見で国家統計局報道官の劉愛華氏は、2018年7月の中国経済が引き続き望ましい状態を保ち、全体安定、「穏中有進(安定を保ちながら成長する)」、「穏中向好(安定を保ちながら上向く)」の流れが続いたとの見解を示した。具体的な特長として以下の5点を挙げている。
第一に、生産が安定。7月は、一定規模以上の鉱工業生産企業の工業増加値(付加価値額)が前年同期比伸び率が6.0%と、前月から横ばいとなった。安定した状況のなか、工業の供給構造は持続的に改善し、原動力が増強された。1-7月のハイテク製造業生産高は前年同期比11.6%増、装備製造業は9%増、戦略性新興産業は8.6%増で、この3分野の増加率はいずれも同期の鉱工業生産全体伸び率6.6%を上回り、供給構造が持続的に改善していることを示した。
第二に、需要構造が改善。消費の高度化が続き、通信器材や化粧品の1-7月販売額は2ケタの増加率となった。サービス消費も高い伸び率を保ち、上半期の国内観光収入は12.5%増加。7月の全国映画興行収入は前年同期比37.9%増で、前月に比べた増加率が90%を超え、文化娯楽サービス消費は一貫して高い伸び率を保っていることが示された。