李志平さんは香港人の広東省江門と香港を往復するバスの運転士で、深セン湾通関から川沿いの高速道路、虎門大橋までは最も熟知した路線である。彼は、より早いルートの港珠澳大橋の完成を楽しみにしている。「橋が開通したらこの道を選ぶ。時間を把握しやすく、渋滞もしないため便利」と李志平さんは話す。
1本の橋が3つの地域をつなぎ、青い海の上を通る。「スーパープロジェクト」と称される港珠澳大橋はすでに全線完成し、開通の準備段階に突入した。
港珠澳大橋管理局の朱永霊局長は、世界最長のこの海峡大橋は3地域の力を結集し、知恵を融合し、住民に便宜をもたらす粤港澳大湾区建設の代表的プロジェクトだと考える。朱永霊局長は、「3地域の優位性の相互補完、互恵・ウィンウィンが橋の建設において現れている。橋は粤港澳大湾区の東西両岸をつなぐ重要なターミナルになるに違いない」と話した。
李志平さんが勤務する江門勝利バス停からは毎日13本の香港・マカオ行き直通バスが出ている。港珠澳大橋の開通が近づき、駅は香港空港のターミナルへと改造されている。李志平さんも自分の今後の仕事に期待を膨らませる。
港珠澳大橋は粤港澳大湾区のインフラ相互接続の代表的プロジェクトである。また、広深港高速鉄道香港区間の第3四半期の開通に向けて、西九龍駅で「2地域出入国検査」と本土通関区建設作業が最終段階に入っている。蓮塘/香園囲通関、粤澳新ルート(青茂通関)などのプロジェクトが早急に進んでいる。将来的に粤港澳大湾区は交通1時間圏を形成するという。