「ケニア国民が新しい鉄道を持ったことで、われわれは新たな1ページを開き、今後100年のケニアの歴史を記すことになる」。昨年5月31日、中国交建が建設と運営を請け負ったケニアのモンバサ-ナイロビ鉄道が開通し、ケニア大統領のケニヤッタ氏は開通セレモニーでこのように話した。
モンバサ-ナイロビ鉄道は、多くの現地人が「アフリカ版高速鉄道」と考えており、全長が約480km、設計旅客輸送時速が120km、貨物輸送時速が80kmに上る。以前は十数時間かかった道のりが、現在はわずか5時間に短縮した。
同鉄道は、ケニアの「世紀のプロジェクト」と呼ばれ、ケニア独立以来最大のインフラ建設プロジェクトだ。東アフリカ鉄道ネットワークの端緒となる同鉄道の開通で、ケニア、さらには東アフリカの繁栄と発展に向かう快速路が敷設された。
開通から1年余りで同鉄道は、ケニア経済社会の発展を大きく変えた。旅客輸送者数は延べ158万人、輸送標準貨物コンテナは11万2千個、旅客平均乗車率は95.2%の高水準に達し、貨物輸送能力も当初の毎月2万2千トンから21万4千トンに上がった。