今後の外資導入の動向を展望すると、地政学的な政治リスクに警戒する必要がある。さらに一部の国の投資の保護主義の実行などが、国を跨ぐ投資に影響を及ぼす可能性がある。これは中国の外資導入の不確実性を高める。
国連の世界投資報告書は、今年の世界の外国直接投資は小幅回復する可能性があるが、拡張の勢いはまだ弱く、回復の基盤が堅固ではないとした。貿易摩擦、国際政治の変化が、国際投資に大きな不確実性をもたらしている。
郝氏は「外部環境の影響を受け、中国の今年の外資導入は全体的に、小幅変動しつつ成長する流れを維持する。しかし中国の投資環境の総合的な優位性が、依然として顕著であることに注意すべきだ」と述べた。
「40年間の改革開放は、中国の開放型経済の良好な基盤を固めた。我々は産業集積の優位性を形成し、持続的に強化される高水準産業関連能力、高素養の労働力、改善を続ける経営環境、市場の高い潜在力を持つ。これらはいずれも、中国が外資を導入する自信になっている」
中国は今年に入り、開放拡大の一連の重要な措置を相次いで打ち出している。新たな外資投資参入ネガティブリストを発表し、22分野の参入を大幅に緩和した。自動車や航空機などの製造業の外資参入制限を撤廃し、金融や運輸などの分野で開放を拡大した。一連の開放措置・政策は、中国が自ら開放に取り組む決意と力を示し、海外投資家をさらに安心させた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月17日