劉研究員は、中国の資本市場は市場化、法治化、国際化の方向へ発展していると指摘。
A株のMSCI指数組み入れは長期的に次の2つの影響をもたらすだろうとして、次のように述べた。
「1つ目は中国資本市場の対外開放と国際化レベルの向上だ。MSCI指数のA株採用に続いて他の世界の株価指数も追従すれば、A株の国際化は進展し、世界市場との連動性が高まるだろう。2つ目は、世界的にA株をポートフォリオに組み込むファンドがこれまで以上に増えることだ。外国人投資家や機関投資家による投資が進めば、A株の投資家構成が改善され、投資理念や投資スタイルの変化につながり、バリュー投資(割安株投資)と持続的発展が可能な理性ある市場づくりにつながることが期待される」
中郵証券の尚震宇・董事総経理は同じく『証券日報』の取材に対し、MSCIは流通時価総額の大きい大型株を選んでいるため、A株市場にグロース株を選好する潜在的な傾向が形づくられると指摘。優良上場企業には「マタイ効果」と呼ばれる好循環が生まれやすくなるため、最適な資源配分を実現する上で有利になり、価格メカニズムの資源配分に対する役割が一段と発揮されるようになるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月31日