4年前の9月、南水北調(中国南方地域の水を北部地域に送りこむプロジェクト)の漢江中・下流の4件の治水プロジェクトが正式に竣工し、稼働開始した。同年12月、南水北調中線プロジェクトが正式に、北京市への送水を開始した。湖北省委員会宣伝部、湖北省政府新聞弁公室は記者会見で、この4年間で沿線19都市の住民5310万人が、南方の水を飲んだと発表した。
湖北省南水北調弁公室の馮仲凱主任によると、プロジェクトの送水開始以降、陶岔渠首からの取水量が150億立方メートルを上回り、北京市、天津市、石家荘市、鄭州市など沿線の大中19都市、住民5310万人に恵みをもたらした。南方の水の北京市街地への水供給量は全体の7割弱を占めており、全市の1人平均水資源量が従来の100立方メートルから150立方メートルに拡大した。天津全市14行政区の市民が南方の水を飲んだ。鄭州の市街地の水道水の8割以上が南方の水だ。
情報によると、丹江口ダムの109種の水質観測指標が、この4年間に渡り正常を維持している。各断面観測結果はいずれも地表水Ⅱ類基準以上に達しており、水質安定の目標を達成している。漢江本流省境断面水質がⅡ類の基準を満たした。