中日韓三国協力事務局の韓梅事務次長
第5回中日韓FTAシンポジウムが19日、北京で開かれた。中日韓の政治・経済・学界の代表者が、中日韓FTA及び地域協力の進捗と、未来の発展方向について議論した。大同につき小異を残し、中日韓FTAの交渉を「加速」することが、3カ国の専門家の共通認識になった。
中日韓FTA、好機を迎える
李克強総理は今年5月、第7回中日韓首脳会談に出席した際に「中日韓は自由貿易を共に守り、地域経済一体化を推進し、中日韓自由貿易区の交渉を加速し、一日も早く東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を締結し、東アジア経済共同体の計画の制定をけん引・推進するべきだ」と指摘した。これについて、中日韓三国協力事務局の韓梅事務次長は「第7回中日韓首脳会談は、中日韓FTAの加速に向け良好な基礎を固めた。各国がチャンスをつかみ、交渉を積極的に推進することに期待する」と表明した。
3カ国首脳の発言は、今回のシンポジウムの積極的な雰囲気を醸成した。出席した中日韓の関係者は、中日韓FTAの将来性を楽観した。
中国商務部国際経貿関係司の楊正偉副司長は、中日韓FTAの高品質経済一体化を実現する重要な力を高評価し、かつ中日韓FTAの建設加速は3カ国が一国主義と保護貿易主義に共同で対処する一助になると指摘した。在中国日本国大使館経済部の林和孝氏は、自由貿易区の建設の強化は極めて重要であり、日本は中韓と共に中日韓FTAとRCEPの早期締結を促したいと表明した。韓国産業通商資源部自由貿易協定政策局長の金正鎰氏も、中日韓FTAの建設は開放的で自由な世界貿易に積極的に貢献すると強調した。また3カ国が大同につき小異を残し、自由貿易協定の枠組み内で3カ国の協力を掘り下げることに期待した。