陕西煤業は9月6日の開示資料で、コール・オークションを通じて、自己資金により最大50億元分の株式を1株当たり10元以下で買い戻す計画を明らかにした。2013年6月に宝鋼股份が50億元の自社株買いを終えており、陕西煤業の計画が順調に進めばここ5年で最大の自社株買いとなる見通しだ。
今年7月以降、中国A株市場では過去最大の自社株買いブームが起きている。売方となる機関投資家の多くは、上場企業が集中的に自社株の買い戻しを行っていることはポジティブな兆しで、相場の底入れが近づくサインの一つになるとの見方を示す。
9月6日時点で、上海・深圳両市場の自社株購入額は236億5千万元、購入株式数は33億3千万株で、それぞれ2017年の91億元、20億株を大幅に上回っている。特に、株式市況が低迷するここ3カ月の自社株購入額は151億元に上った。