上海で開催される第1回中国国際輸入博覧会(CIIE2018)の開幕まで、あと1カ月を切った。中国が推し進める新しい高度な対外開放を象徴するプロジェクトとして、今年開催される4つの大型ホーム外交の終盤の目玉として、輸入博覧会は世界に新たなチャンスをもたらすとともに、中国経済の長期安定成長と質の高い発展を後押しする見通しだ。
国慶節の前に国務院関税税則委員会は、2018年11月1日より一部の工業製品などの最恵国税率を引き下げると発表した。対象は1585税目にわたり、中国の税目全体の19%を占める。
5月1日からのほとんどの輸入医薬品を対象としたゼロ関税の実施、7月1日からの自動車および部品・一部の日用消費財を対象とした輸入関税引き下げなど、中国は今年に入ってからすでに4回の減税を実施しており、関税率は全体で前年の9.8%から7.5%まで引き下げられ、平均下げ幅は23%に達する。
関税引き下げを輸入の「ハードコスト」引き下げと言うならば、近く上海で開かれる輸入博覧会は、交流プラットフォームの構築、輸入の制度面での取引コスト引下げにつながる。「ハード」と「ソフト」両面からのコスト引き下げには、中国の輸入拡大を目指す政策シグナルが非常にポジティブに明確に表れている。