「輸入博覧会の開催は、中国の初めての大きな試みだ」。中国貿促会研究院国際投資研究部の劉英奎主任は、「世界的に見て、博覧会の多くは輸出促進を目指すもので、第1回中国国際輸入博覧会は世界で初めての輸入をテーマとした国家クラスの博覧会となる。中国の視点からみると、輸入博覧会の開催はこれまでの輸出奨励型から輸入拡大・輸出入両方を重視するモデルへの転換を意味するもので、中国の対外経済貿易発展を象徴する出来事だといえる。
2015年に上海自由貿易区で設立された中智中心(チリ国家館)は、第1回中国国際輸入博覧会に出展する30社の「6日+365日」常設展示取引プラットフォームの1つとなっている。ここ1カ月、中智中心の責任者である鄔遠峰氏は多忙を極め、チリ産チェリーなどフルーツを輸入するかたわらで、経済貿易フォーラムを計画している。
「チリの風力・太陽光エネルギーは非常に豊富だ。我々は博覧会期間中に新エネルギーフォーラムを開催し、チリと中国企業との協力を後押しする考えだ」と、鄔遠峰氏は語る。