過去40年間の中国経済の発展は、開放を条件として実現された。中国経済は今後、高品質発展を実現するためにも、より開放的な条件を必要とする。これは中国が発展の需要に基づき下した戦略的な決定であり、実際の行動で経済グローバル化を促進し、世界各国の人々に福をもたらす。
世界に目を向けると、保護貿易主義、脱グローバル化の思想が近年台頭している。中国の輸入博覧会は、中国が貿易自由化を確固不動の姿勢で支持し、世界に向け自ら市場を開放する重大な措置であり、各国が中国市場に進出するための新たな場を設ける。
クアルコム中国区の孟樸董事長は、国際情勢が複雑に変化し、世界の多極化と経済グローバル化が発展するなか、輸入博覧会は中国の対外開放拡大の「壮挙」だと評価した。
25分ですべての検査・検疫手続きを終え、グリーンルートで通関手続きを5分で終える。これは今年の輸入博覧会で最大規模の展示品、「タウルス」プラノミラーが中国に運ばれた時の喜ばしい出来事だ。この縦20メートル、横10メートル、高さ8メートル、敷地面積200平方メートル、重さ200トン弱の「大物」は、ドイツのWALDRISH COBURG社が開発した最新の工作機械だ。今回の出展で初めて欧州を出て、アジアでデビューを果たす。プラノミラーの通関はまさに迅速で、中国の対外開放拡大、貿易円滑化の推進の証拠となっている。
第19回党大会以降、市場参入条件の大幅な緩和、より良い経営環境の構築、知的財産権の保護、積極的な輸入拡大など一連の措置は、全面開放の新構造の形成を促す中国の自信と度胸を反映している。
今年だけでも中国はすでに自主的に4回の減税に踏み切っており、関税の平均税率を昨年の9.8%から7.5%に落とし、世界的に見ても中の下の水準になっている。「遅いよりは早いほうがいい」一連のさらなる市場開放の重大措置が次々と打ち出され、中国が確固不動の姿勢で開放を拡大する自信と決意が示されている。
今年の博覧会の主賓国である英国からは、ヨーク公爵アンドルー王子とリアム・フォックス国際貿易大臣が代表団を率いて出席する。英国国際通商省の中国事業担当者は「(輸入博覧会は)中国が自由貿易と開放的な市場に力を入れていることを示した」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月2日