上場会社は余剰資金を利用して銀行の金融商品を購入すれば、資金の使用効率を有効的に高めることができる。そのため、近年、上場会社による金融商品購入規模は急増しており、その傾向は今年特に目立っている。業界関係者は、一部の上場企業は業界が不景気で、経営による自己資本利益率(ROE)が金融商品の収益率より低いことに悩み、余剰資金で金融商品を購入する企業が増えていると分析する。
『証券日報』の記者が調査したところ、11月18日時点で、1211社の上場企業が今年に入って金融商品を購入しており、総額は1兆3700億元に達する。金融商品を購入した企業数も総額も過去5年の最高を記録した。
一方、上場企業の金融商品購入意欲は金融商品の収益率と直接関係している。第3四半期以降、金融商品の収益率は低下し続け、上場企業の購入意欲も迅速に低下し、第3四半期の購入額はわずか3872億元で、第2四半期の8994億元の半分以下に減少した。
上場企業の金融商品に対する興味が高まっている。まず、上場企業は金融商品購入により資金利用効率を高めることができる。また、短期的な金融商品流動性と安全性は保証され、上場企業に安定した収益をもたらす。こうして、上場企業数が増えればその余剰資金の規模も拡大し、上場企業による金融商品購入規模も増加した。