「電動自動車は、全人類の次の千年計画だ。電動バス100台がきたことでチリ国民の生活のクオリティは大きく改善するだろう。われわれは、気候変動の影響を受ける第一世代だが、状況を転換させる最後の世代にもなることができる」。チリのピニェラ大統領は、エコ交通と世界の気候変動に大きな関心を示している。
2017年5月に比亜迪は、世界第3位の大手電力会社ENEL(イタリア国家電力会社)と協力協定を結び、チリ初となる電動バスの受注を獲得した。同年11月、比亜迪の純電動バスはサンティアゴ交通システム上で運行を開始し、チリ公共交通電動化の先駆けとなった。
チリで現在唯一運行される電動公共バスとして、比亜迪の電動バスの運行状況はチリの政府と市民の注目を集めている。今年6月にチリのエネルギー省、交通省、電気通信省が共同発表した調査結果によると、アンケートに答えた電動公共バスの乗客740人による比亜迪社製電動バスの評価は6.3点(7点満点)と、サンティアゴの公共交通システムの平均4.6点を大幅に上回った。