各種措置でモデルチェンジの痛みに対応
「人口ボーナス」の減少が加速し、「エンジニアのボーナス」が十分に引き出されないことで、中国の産業モデルチェンジ・アップグレードには必然的に痛みが伴う。
第一財経研究院が今年4月に発表した「中国と世界製造業競争力」報告書によると、人件費の高騰により中国の製造業の競争力が相対的に低下している。2000年から2016年に渡り、中国の人件費は世界平均水準との差を縮小した。特に2008年の世界金融危機後、大多数の経済国の人件費の伸び率が大幅に低下するなか、中国製造業の伸び率が大きく上昇した。
宋氏は「人件費の高騰は業界の構造の深い調整、低価値労働産業従事者のより高価値かつ創造的な部署への移動を迫った。このようなモデルチェンジの痛みは、必ず経験しなければならない。また中国は科学技術革新、関連する多元的な産業の発展などの措置を講じ、産業モデルチェンジ・アップグレードのペースと質を上げ、人件費のメリットが徐々に薄れる製造業、特にハイテク業界への衝撃を弱めるべきだ」と指摘した。
業界関係者は、この状況下では減税・費用削減を通じ、零細企業の「資金調達が困難で高コスト」といった難題を解消し、零細企業が雇用をけん引する基礎を安定させることが必要と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年12月19日