中国経済のファンダメンタルズが良いという前提で、中国市場に対する海外投資家の見方は前向きなものとなっている。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツは、2019年投資展望で、今年の中国A株相場は下落したが、中国経済の成長モデル転換やマクロリスクの安定、優良企業の良好な長期投資バリューを考慮すると、2019年はA株のオーバーウエイトを検討できるとの見方を示した。
中国経済と市場に対する消費の長期的な駆動力について、アバディーン・スタンダード・インベストメンツ中国株投資総監の姚鴻耀氏は、中国国内の人口構造を軽視すべきではないと強調。中国ミレニアム世代の人口が非常に多く、ミドル・ハイエンド消費とレジャー消費の割合が大幅に上昇していると指摘した。2017年から2025年にかけて中所得層、ハイエンド消費層、贅沢消費層の人口は、複合年間増加率がそれぞれ3.5%、7.1%、20%に達すると予想。この消費者ハイエンド化の流れは、消費能力の増強を表し、平均消費価格とハイエンド消費剛性の向上は、中国経済の消費エネルギーが長期的に続く可能性を示していると分析した。