中国国家統計局が27日に発表した工業企業財務データによると、今年1−11月の全国の一定規模以上の工業企業の利益総額が前年同期比11.8%増の6兆1168億8000万元にのぼり、伸び率が1−10月より1.8ポイント低下した。
一定規模以上の工業企業の利益(累計)は、年初の前年同期比16.1%という伸び率から始まり、第1四半期には11.6%に低下した。第2四半期に入ると伸び率が月を追うごとに上がり、第2四半期末には17.2%と通年のピークに達したが、昨年の通年を4.8ポイント下回った。その後は月を追うごとに低下した。
41の工業大分類業界のうち、34業界の1−11月の利益総額が前年同期比で増加し、7業界が減少した。一定規模以上の工業企業の1−11月の利益増は、主に石油開発、鉄鋼、建材などの業界から得られた。国家統計局工業司の何平博士によると、一定規模以上の工業企業のうち石油開発業界の利益は3.3倍増、鉄鋼業界は50.2%増、建材業界は44.2%増、化学工業は19.1%増、専用設備製造業は21%増となった。一定規模以上の工業企業の利益成長に対する5業界の寄与率は76.6%にのぼる。