複合現実(MR)眼鏡型デバイスの中国ブランド「nreal」の展示ブースに設置された、動画再生中の6台のデバイスを積極的に体験しようと、来場者が朝早くからひっきりなしに訪れた。このわずか85グラムのデバイスは、従来のVRヘッドセットの形状を覆した。その特殊な空間感知技術に独特な光学表示システムが加わり、さらにプロセッサとバッテリーを取り出すという大胆な発想により、デバイスが重く、長時間使用していると疲れ、実際の応用が難しいといった問題を解消した。
測位型MR眼鏡型デバイスの体験エリアには、長蛇の列が出来ていた。科技日報の記者もこの度数と鼻の形に合わせられるデバイスを体験した。目の前のテーブルに準ホログラム動画が映し出され、本物そっくりで細やかな立体のイメージのため、思わず手を伸ばし触れてみたくなった。
nrealの創業者兼CEOで、米国留学経験を持つ徐馳博士は科技日報のインタビューに応じた際に、「数十人の研究開発チームは、技術革新から量産化まで2年しか使わなかった。このデバイスに基づくオープンプラットフォームを開発し、すべての開発者を招き、次の端末のスムーズな更新・普及を促し、大量の応用シーンを生み出すことが当社の目標の一つだ」と説明した。
展示館の別のエリアでは霊動科技公司が自動追跡トランクを出展した。この持ち主を自ら探し斜め後ろからついてくるトランクは非常に目立ち、ある来場者は1日の内にデモンストレーションを5、6回も見に来たほどだ。創業者によると、その中核技術は視覚ナビ技術で、クラウドファンディングで一度に140万ドルを調達した。非常にクールなハイテクと言える。
2頭の「ブラックホース」はロイター通信や米CNBCなどの独占インタビューを受けた。またフォーブスやMSNが発表する、今年のCESの人気ランキングに選ばれた。
上海国盛資本の谷茹氏らCESを訪れた投資家は、これらの中国製のハイテクに強い興味を示し、より多くの応用シーンを予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月11日