新生児が減少し続け、業界内で国内の乳幼児向け粉ミルク市場の今後の売り上げが懸念されている。中新経緯クライアント端末は、近頃、証券会社が一部乳製品メーカーの目標株価および利益予想を下方修正していることに気づいた。
しかし業界関係者は、短期的に見れば新生児の減少が国内の乳幼児向け粉ミルク市場に大きな圧力をもたらすことはなく、市場の自己調整に伴い、市場は今後2年、現在の売り上げを維持できると分析する。
出生率が再び最低水準を記録
国家統計局が1月21日に発表した2018年中国人口データによると、2018年の中国の出生数は1523万人で17年より200万人減少し、出生率は0.94‰で11.99%低下した。
2018年に出生率10.94‰でここ60年の最低水準を記録した点に注目したい。Windの統計によると、1952年から2017年まで、中国の出生率は11‰を下回ったことはなかった。
高華証券は先日発表した研究報告で、出生数の減少を考慮すると、2019年の乳幼児向け粉ミルクの売り上げはほぼ横ばいになるが、2020年は2%減少する見通しだとした。乳幼児向け粉ミルクの消費主体は1~3歳の乳幼児、出生数が売上増加に影響を及ぼすのはやや先で、2020年の売り上げは2019年を下回る見通し。現在の平均消費量は高水準にあり、今後3年で普及率の上昇は鈍化すると見られる。
2019年以降の乳幼児向け粉ミルクの売り上げ低迷予想を考慮し、高華証券は蒙牛乳業、伊利股フェン、H&H国際控股など乳製品企業の目標株価と1株あたり当期純利益予想を下方修正した。うち、蒙牛乳業の2018~2020年の1株あたり当期純利益予想を+0.5%から-2%に調整、向こう12カ月の目標株価を24.5香港ドルから24.2香港ドルに下方修正。伊利股フェンについては2019~2020年の1株あたり当期純利益予想を-1%から-2%に調整、向こう12カ月の目標株価を29.0元から28.3元に下方修正。H&H国際控股については2019~2020年の1株あたり当期純利益予想を-3%から0%に調整、向こう12カ月の目標株価を66.2香港ドルから65.1香港ドルに下方修正した。