中国商務部は12日、2018年の商務活動と運営状況に関する記者会見を開いた。この席で商務部総合司の儲士家司長は、足元の中国の貿易状況について、「貿易を押し上げるプラス要因は依然として数多くある」との見方を示した。
世界経済への下押し圧力は強まっているものの、緩やかな回復基調が続く見通しであり、国内市場の開放拡大や貿易安定化策の奏功、産業高度化の急速な進展、企業の活性化などが貿易の拡大を強力に支えていると説明した。 その上で、1月のモノの貿易は引き続き拡大基調で推移したとして、2019年の貿易も安定的な拡大基調が続くとの見通しに自信を示した。
2018年の中国の貿易額は前年比9.7%増の30兆5000億元と過去最高を更新し、世界最大のモノの貿易大国の座を固めた。ドル建てでは12.6%増の4兆6000億ドルと、前年比で5100億ドル以上の純増となり、中国の2001年通年の貿易額を上回った。現時点で把握している最新統計によると、2018年の中国のモノの貿易の伸び率は米国、ドイツ、日本などの貿易大国や主要経済大国の平均伸び率を上回った。