寧吉喆氏は、CPIの変動を最も左右する要素は工業消費財や農産品などを含む需給関係の変動だと分析し、「価格の背後には需給関係があり、需給関係を深く分析し、中国の価格の基本的な動きを把握する。我々の食糧生産は安定し、農産品の供給は豊富である。工業消費財の需給は安定し、多くの工業消費財が供給が受給を上回っている状態。質に対する要求が高まり質が向上し、消費ニーズをより満たしている」と述べた。
さらに、国際環境に不安定性、不確定性があり、保護貿易主義が流行し、国内の構造的矛盾が際立っていると強調。「月間ひいては四半期の一部指標が変動し、上下することもあるが、正常な動きであり、過剰に心配する必要はない。肝心なのは通年、動向、傾向、趨勢を見ること。2019年、中国経済はリスクの中にチャンスがあり、安定して向上し、経済を合理的範囲内に維持する能力があり、経済の持続的かつ健全な成長を実現する」と述べた。
多くの専門家は、2019年に物価が穏やかに推移する基礎があると分析する。昨年末の中央経済作業会議は「逆周期」のマクロ政策を打ち出した。経済が下降圧力に直面した場合、周期に逆らって調整し、下降圧力を緩和し、構造的な措置をとるというもの。今年に入り、一連の措置が次々と打ち出されている。減税で消費を促進し需要を刺激する一方で、的を絞った預金準備率引き下げなどの政策で金融機関の民間企業、零細企業への融資を促して流動性の向上を図る。そのほか、サプライサイド構造性改革の「強固、増強、向上、順調」方針も効果のない供給の減少、民衆が必要とする商品とサービスの供給増加に繋がり、需給関係を改善し、価格の安定を支えるとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月18日