今年の政府活動報告では、製造業の質の高い発展の促進をめぐり、産業基盤と技術イノベーション能力を強化し、先進的な製造業と近代的サービス業の融合発展を促進して、製造強国づくりを加速するとの方針が示された。産業用モノのインターネット(IIoT)のプラットフォームを構築し、「智能+」(AIプラス)を発展させて、 製造業のビジネスモデル転換と高度化をめざすとしている。
全国人民代表大会(全人代)代表を務める電子科技大学の尭独中教授は、「AIプラス」については、より広い視野でより長期的なビジョンを持つべきだと指摘した。
全国政治協商会議(全国政協)経済委員会副主任を務める中央財政経済委員会弁公室の元副主任、楊偉民氏は、これまでのような従来型産業での生産拡大に頼るやり方では、高い経済成長を支えることは非常に難しいと指摘。従来型の経済成長が徐々に減速するなか、新しい技術や産業が中国経済の新旧の原動力(成長エンジン)の切り替えを後押しするカギとなるとの見方を示した。