中国聯通が最近、5G商用端末とネットワークの互換性に関する試験を始め、華為などの端末が広州フィールドで聯通研究院の求める第一段階試験を相次いで終えた。なかでも、華為の5G商用携帯電話Mate20Xは、第一段階の全ての試験をいち早く終え、次はピーク時速度1Gbps超の実測試験を行う。
今回の5G携帯電話第一段階試験は、接続性、モバイル性、ピーク時速度、高精細音声通話、ショートメッセージなどの基本機能に加え、連結ネットワーク下での性能試験を行い、5G携帯電話の商用開始後に想定されるほとんどの利用シーンをカバーしており、5G端末・ネットワーク相互接続試験の最も重要な部分をすでに終えた。今回の試験では、主流5Gチップを採用する複数の端末で5Gネットワークでの性能と成熟度を試し、5G商用の事前に技術を蓄積することが目的だ。
実際に、中国聯通のほかにも、中国国内通信キャリアは5Gの準備に力を入れている。中国移動は4月12日、北京5G試験ネットワークで、5G携帯電話を使い初めて5G電話をつないた。同日に広州移動は中興通訊、愛立信(Ericsson)Tと共同で、業界に先駆けて4Gと非スタンドアロン(NSA)5G携帯電話のVoLTE通話、テレビ電話をつないだ。
中国電信も最近、5Gモデルネットワークで、業界初の5Gスタンドアロン(SA)音声通話を実現した。今回は、2018年12月に発表された3GPPのR15安定バージョンをベースに5Gネットワークで端末同士をつなぎ、SAネットワークで初となる5G携帯電話の高精細音声通話を行った。