また、「Bee Robot」は「ひ弱」ではないため、倉庫インフラの改造をそれほど必要としない。紹介によると、ナビゲーションロボットに比べ、このロボットは電線、磁気ストライプが不要で、建築物を改造する必要が無く、起動速度も速い。
2017年の研究開発開始後、「Bee Robot」は、6世代にわたる更新と改造の繰り返しを経て、試作機が日本のビジネスマンに気に入られた。研究開発者は記者に対し、試験結果によると、同システムが既存の倉庫に比べ、ピッキング効率を2倍以上に高め、物流労働力が逼迫する先進国の倉庫・配送市場に適応できると話した。
中国の宅配物流業は近年急速に発展している。2018年の「ダブル11(11月11日)」は、中国電子商取引大手の天猫物流で出された注文件数が10億件の大台に乗り、注文件数は10年間で3800倍余りに増えた。中国の主要電子商取引企業が出した同日の宅配・物流注文は前年同期比25.12%増の13億5200万件だった。業界関係者は、業界の需要拡大に伴い、物流の人工知能技術が急速に更新されたとの見方を示す。多様な応用シーンがもたらす大規模なデータの蓄積と技術反復の効率が中国ロボット企業の強みとなっている。
菜鳥網絡高級技術専門家の李建軍氏は、新技術が物流業界で応用されれば、ロボットを含む様々な物流要素の配置が合理化され、効率の向上とコストの引き下げにつながり。中国ひいては世界各地の消費者に普遍的な恩恵と最高の物流体験をもたらすとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月23日