米国株式市場は主要3指数が揃って史上最高値を更新するなど好調だが、企業業績は振るわない。
台湾メディアは、フェデックスなど米大手9社の決算が冴えず、先行き不透明感も強まっているのは、貿易戦争の影響によるものだと報じた。企業業績への影響が続けば、株価にも影響を及ぼしかねないとの懸念が広がっている。
台湾紙『工商時報』電子版が23日付けで報じたところによると、米塗料大手のPPGインダストリーズが先週発表した4-6月期決算は、純利益は市場予想を上回ったものの、売上高は市場予想に届かなかった。中国本土市場の需要が落ち込んだのが最大の要因だとしている。貿易戦争の影響が広がるなか、PPGは7-9月期も世界経済の減速が続くとの見通しを示した。
同紙によると、米貨物鉄道大手のCSXが先週発表した4-6月期決算は、1株利益、売上高とも予想を下回った。販売・営業部門を統括する副社長のマーク・ウォーレス氏は、関税問題を解決すれば今の苦しい状況は変わると指摘した。