中国人民銀行の関連責任者が5日、人民元レートに関する記者からの質問に回答した。
記者:人民元が7元台になったことは、企業と住民にどのような影響を及ぼすか。
答え:改革開放は中国の基本的な国策だ。外国為替管理は改革開放を堅持し、越境貿易及び投資の円滑化をさらに推進し、実体経済により良く貢献しなければならない。7元台になっても、この政策の方針に変更はない。
一般人にとって、過去20年間は対米ドル及び通貨バスケットに対して元高だった時期が多く、元安だった時期が少ない。中国の一般人の主な金融資産は元建てであり、最良の保護を受けており、対外的な購買力が着実に向上している。これらは一般人の海外旅行、海外ショッピング、海外留学から反映されている。
企業もまた然りだ。我々は企業が為替リスクに過度にさらされることを願っておらず、企業が為替レートのリスク回避資産を購入することを支持する。同時にまた、現在の人民元レートは低下することもあれば、上昇することもあることに注意が必要だ。双方向の変動は常態であり、企業のみならずより専門的な金融機関であっても、為替レートの動向は予想し難い。
そのため我々は、為替レートの判断もしくは投機行為に過度に精力を費やすのではなく実体事業に専念し、「リスクの中性」という財務理念を樹立するよう提案する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月5日