中国の製造業、世界の地位には未だ揺るぎなし

中国の製造業、世界の地位には未だ揺るぎなし。

タグ:中国 製造業

発信時間:2019-08-26 17:40:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「中国が世界の工場になれたのは、整った工業体制、多くの教育を受けた熟練工、持続的なビジネス環境の改善に対する政府の揺るぎなき約束と効果的な措置による。これらの中国の経験はその他のアジア諸国の参考になる。しかも中国も生産能力の協力などの手段を通じ、他国と戦略的に連結し相互補完しようとしている」

 

 インドは人件費が割安だが、製造業にとっては多くの問題が存在する。まず、中国の労働生産性はインドの5倍だ。これはマッキンゼーのデータで、つまり競争力は中国側にあるということだ。マッキンゼーは、インド工場は設備が劣り、生産が自動化されておらず、停電が多発し、交通インフラの状態も理想的ではないと強調した。これはメーカーにとって、コスト拡大の大問題だ。

 

 水は低きに流れる

 

 世界クラスのメーカーは中国撤退を急いでいない。中国現代国際関係研究院BRICS諸国・G20研究センターの徐飛彪副主任は、「中国は今後数十年に渡り、依然として世界の産業バリューチェーンの中心だ」と判断し、その理由を次のように挙げた。

 

 (1)2050年までにインドの総人口は中国を上回るが、中国の労働人口数は世界トップクラスで、8億人を超える。これは製造業を支える基礎だ。(2)中国の人口ボーナスはすでに終了しているが、技術者のボーナスに変わっている。高等教育を受けた労働人口の数は世界トップで、2位以下に大差を付けている。(3)AI、多次元スマート製造、ビッグデータ、IoTなどを始めとする新たな産業技術革命がすでに訪れており、世界産業チェーンの生態を再構築している。将来的に、世界のバリューチェーンにおける一般的な労働力の地位が急落する。中国には多くの高素養人口がおり、インダストリアル4.0技術クラスタにおいてトップの地位を占めるため、未来の世界経済における中国の地位を保証できる。(4)中国には深く厚い工業の基礎があり、産業集積度が高く、産業のジャンルが揃い高い規模効果を持ち、さらには良好な産業生態がある。これらは中国が製造業の地位を維持するための堅固な基礎だ。特に中国は世界トップの市場の潜在力を持ち、中国が世界製造センターになるための優れた条件となっている。現代的なスマート製造の時代では、産業チェーンが短くなる。製造業はより市場に近づく必要がある。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月26日




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