新たな6カ所の自由貿易試験区が正式に批准を得た。山東省、江蘇省、広西チワン族自治区、河北省、雲南省、黒竜江省が新たな改革開放の試験田となる。これまでの12カ所の自由貿易試験区を踏まえた上で、中国の開放プラットフォームは新たなメンバーを迎えた。東西が向き合い、南北が相互補完する構図を形成した。この大きな動きは中国の全面的な開放の決意とスピードを示したと分析されている。
国務院は同日、「6カ所の自由貿易試験区の新設の全体プランの通知」(以下「同プラン」)を印刷・配布し、上述した6カ所の新たな自由貿易試験区の建設について明確な計画を立てた。うち山東省は新旧発展原動力の持続的な切り替えの推進を加速し、海洋経済を発展させる。江蘇省は開放型経済発展先行区、実体経済革新発展及び産業モデルチェンジ・アップグレード模範区を建設する。広西チワン族自治区は西南・中南・西北・出海口、ASEAN向けの国際陸海貿易新ルートを建設する。河北省は国際貿易・物流重要ハブ、新型工業化基地、世界革新高地及び開放・発展先行区を建設する。雲南省は「一帯一路」及び長江経済ベルトの相互接続の重要ルートの建設を加速する。黒竜江省は産業構造調整の掘り下げに重心を置き、ロシア及び北東アジア地域協力の中心ハブを建設する。
商務部の王受文副部長は、26日午後に開かれた国務院新聞弁公室政策定例記者会見にて、「中央政府は今回、山東省などの6省・自治区に新たな自由貿易試験区を建設することを決定した。より広範に、より広い分野で、より多層的に差別化された模索を行い、比較対照試験、相互補完試験を行うことで、高品質発展の内的動力を引き出し、対外開放の全体戦略・計画により良く貢献することが目的だ」と表明した。