記者が某ECサイトで「仮眠まくら」を検索すると、500ブランド以上、82アイテム以上の商品が見つかった。多くの商品の月間売り上げが1万個を超え、価格は数十元から100元となっている。また、デパートでも、これまで「アウトドア用品」に分類されていた折りたたみベッドや折りたたみ椅子が「オフィスでの昼寝グッズ」として開発され、消費者から支持されている。
2017年、会社員の昼寝問題を解決するための「シェア仮眠室」が北京、上海、成都などのオフィスに登場した。「シェア仮眠室」は上下2段になっており、長さ約1.8メートル、幅約80センチで1人がちょうど眠れる大きさで、QRコードを読み取って利用する。そのほか、読書灯、ブルーライト、USBとコンセントの差込口、無料Wi-Fi、一回限りのベッド用品などの商品とサービスも備える。「シェア仮眠室」の料金基準は、11時から14時までのピークの時間帯は30分10元、そのほかの時間帯は30分6元で、1日最大58元だが、消防面の危険が潜んでいるため、同サービスを提供する会社は全商品をリコールし改良した。
そのほか、ゆっくり休むために職場付近に時間貸しの部屋を探して昼寝をする会社員も多い。数人の同僚で1室を利用すれば、1人あたり数十元で済む。
勤務時間の居眠りは一部の国で大規模な産業に発展している。マッキンゼーの報告によると、米国睡眠業界の2017年の評価額は300~400億ドルで、増加し続け、定価の兆しはない。
トレーニングジムも昼休みにヨガ、有酸素ダンスなどのトレーニング教室を設置し、働く女性から人気を集めている。また、映画館も昼休みの上映を行っている。
では、職場付近に休んだりぶらぶら歩いたりする場所がない場合はどうするか。
ECサイトの急発展に伴い、ネット通販で自分の「買い物欲」を満たす人が増えている。微淘の統計によると、平日の午前11時から午後13時、21時から23時はサイト閲覧のピークとなる。そのため、多くの業者が昼の時間帯にモバイルサイトに広告を掲載する。ミニブログやWeChatのモーメンツなどのSNSでも、多くの業者が昼の時間帯に新商品の広告を掲載したり、タイムセールを行ったりしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月21日