廖大使は、エジプトは「中国の道」と発展の理念に深く賛同していると指摘。エジプトは今、本腰を入れて改革に取り組み、経済特区の発展や外資の呼び込みに力を入れているが、その姿は中国が行ってきた改革開放に非常に似ていると述べた。
エジプトの政府関係者から聞いた話によると、エジプトで今起きている様々な問題は、いずれも20~30年前の中国で起きた問題だという。このため、エジプトは中国が辿ってきた発展の経験を参考に学び、焦点となっている問題について中国のアドバイスに耳を傾けたいとしている。
中国が成し得た発展の偉業が自ずと他国を惹きつけるのだろう。中国の特色ある社会主義の道、理論、制度、文化がたゆまず発展してきたことが、発展途上国を近代化へと向かわせ、急速な発展とともに自らの独立性を保ちたいと願う国や民族にこれまでない新たな選択肢を提供したのだ。
エジプトは、中国の唱える「真実親誠(真実・実務・親密・誠実)」の理念に基づく対アフリカ協力に深く賛同している。エジプトは今年、持ち回り制によるアフリカ連合(AU)の議長を務めている。その議長国としてエジプトは、国内及びアフリカ全土で中国とともに積極的に中国・アフリカ協力の「8つの行動」の実施に向けて取り組んでいる。