出前 携帯電話に隠れる「ホット経済」

出前 携帯電話に隠れる「ホット経済」。

タグ:出前 携帯電話

発信時間:2019-10-27 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 1日の出前規模が20億元を超えた。研究機関の易観が発表した『インターネット飲食出前業界デジタル化分析』の推計によると、今年第3四半期の中国の飲食出前市場の取引額は1952億9000万元に達し、前年同期比35%増加した。

 

 中国のオンライン出前業は2012年に始まり、インターネットの発展に伴い、同業界も急成長し、市場規模は拡大している。スマート配達システムの発展に伴い、出前産業の即時配達能力も絶えず向上している。アナリストは、出前業界は飲食業から生活サービス業に躍進し、消費者のニーズはサービス業と小売業の融合を促し、「出前化」は今後の消費分野の大きな成長点になると見ている。

 

出前が生活に必要な一部に

 

 「昼食の時間が近づくと携帯電話で出前を注文し、數十分後に温かい料理が職場に届く。午後の退勤1時間前に再び携帯電話で夕食に使う食材を注文し、家に着く頃に食材も届き、すぐに調理できる」。働く女性である王麗麗さんにとって、出前は欠かせないものになっている。

 

 中国飯店協会出前専門委員会と美団研究院が共同で発表した『中国出前産業調査研究報告(2019年上半期)』によると、上半期、中国の出前産業の市場規模は引き続き急増し、約2623億元となった。

 

 ウルムチ市の南湖付近にアパートを借りる会社員の王建明さんは、「ここ数日は気温が下がり、外出する気分になれず、出前を注文している。生活リズムが速く、1人で食事を作るのも面倒で、出前を注文する割合が高い」と話す。

 

 中国科学院大学ネットワーク経済・知識管理研究センターの研究によると、美団出前では1回の注文で約48分節約でき、レストランの往復時間と料理を待つ時間と比べて時間を約半分にできる。

 

 艾媒諮詢(iimedia research)の統計によると、出前注文の主体は24歳以下の消費者で、サイト「餓了麽」の利用者の65.27%、「美団出前」では52.59%を占める。1995年以降生まれと2000年以降生まれは出前注文の半分を支え、出前経済の主力となっている。福州市では、1週間に3回以上注文するユーザーが63.3%に達する。また、6割以上のユーザーが出前を注文する理由に「生活リズムが速い」、「作る時間がない、作りたくない」を挙げている。

 

 研究報告によると、中国の三線以下の都市は出前産業の新たな成長点になっている。2019年上半期の出前産業の新規ユーザーのうち、三線以下の都市は44.2%を占める。出前サイトの統計を見ると、国慶節連休に出前件数は増加の一途をたどった。美団の全国の注文件数は前年同期比43%増加。京東到家の統計では、祝日期間の生鮮食品の配達販売量は前年同期比3割増加した。


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