規範的発展、サービスの質の向上
「写真に騙されたと思うこともある。商品を受け取ってから、サイトに掲載されている写真が全く異なることを知る。量だけでなく、見た目も大幅に違う。出前を注文するとき、業者によって描写が異なり、選択に困ることがある」と話す羅小保さんは、何度か注文するうちに出前をよく思わなくなり、「時間がかかっても、店に直接食べに行く方がいい」と考えるようになった。
中国貿易促進会商業界委員会の姚歆秘書長は、中国でインターネットサイトを通して出前サービスを利用する人が増えたが、見た目がきれいな料理の写真が本当であるか、消費者には知る権利があると話す。
出前業界は発展を実現したと同時に、無視できない安全面の課題も存在する。以前明るみになったネットで話題の店舗の衛生環境の悪さ、検査数値の深刻な基準超えなどの問題がある。
出前ユーザーの忠誠度は高くなく、価格に敏感で、出前サイトの多くが業界参入時に割引という方法をとっている。ウルムチ市青年路の飲食店の責任者は、「我々もサービスの質の重要性を知っているが、サービスの質の向上と配達効率の向上はコストの増加を意味する」と率直に述べた。
業界関係者は、中国のオンライン出前業界はサービスの多様化、スマート化の方向に発展すると見ている。配達効率の向上、多様なサービス体系の構築の強化、ユーザーの満足度の向上こそが消費者をつなぎとめる。品質を厳しく管理することで、出前産業は健全な発展を遂げることができる。
10月15日、「美団点評」は業界団体、科学研究機関、消費者保護団体、優秀な飲食企業と共同でテーマシンポジウムを開いた。会議は出前食品情報の描写の標準化の推進について共通認識を明確にし、『出前食品情報描写規範』を近く公布し、出前販売する食品の基本情報の描写の述語、定義、要求を規定することを決めた。これは出前業界の食品情報の描写を規範化する最初の団体標準であり、商品の描写の規範化は消費者の満足度を大幅に向上させ、業界の規範的発展、業者のサービスの質の向上の促進において大きな意味を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月27日