米ニュースメディアの「Quartz」は、「14億人近い人口を抱える中国の富は急速に増えている。そしてスポーツやエンタテインメント、ファッション、シューズなどの消費に新たな消費群が生まれている。これが世界のファッション産業の経営手法に影響を与えている。たとえばイタリアのファッションブランドは、中国を新商品開発のテスト地域にしており、評判が良ければ世界中に展開する決定を下している」と報じる。
中国製商品は「廉価」という従来のイメージを拭い去った。テクノロジー市場では高品質の中国製品が随所に見られる。西洋のブランドの中には、中国の美意識と伝統に基づき自分の商品を改造し始めるものも出てきた。中国の複数の大手Eコマース企業は、中国のファッション産業の発展に大きな作用をもたらしている。
米ニュースメディアの「Quartz」は、多くの中国人が中国ブランドを受容するようになっていると報じる。マッキンゼー・アンド・カンパニーのファッションブランド・高級ブランド部門担当者であるアチーム・バーグ氏は、「中国では国産ブランドが頭角を現し始めている。国際ブランドの購入意欲は、ミドルレンジ市場で減退している」と述べる。
「2019年ファッション業界レポート」において、世界で最も高いパフォーマンスを発揮するファッション企業に中国のファッション企業2社がランク入りしている。アメリカとヨーロッパが長年にわたってファッション業界を牛耳るなか、中国企業がそこに入り込むのは容易なことではない。
ネットの発展が中国のファッション産業を変えていることに、海外メディアは注目する。あるスペイン紙は、「SNSが流行する現在、多くのファッション業界の人々がネットを通じて有名人になっている。彼らは様々な趣向を凝らしながら、自分のファッションブランドを作り出している」と報じる。
中国のファッションデザイナーに若年化の傾向が現れている。彼らは新しい世代の消費者と自然に合わせることができるのに加え、何の苦労もなく若い消費者の趣味を理解し、受容することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月7日