世界経済の見通しを明るくする“経済の一体化”
2019年はAfCFTA(アフリカ大陸自由貿易協定)が正式に始動し、メルコスール(南アメリカ諸国の関税同盟)はEUとの長い交渉が実り、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)は交渉が大きな進展を見せた。経済の一体化に関する喜ばしいニュースが続いた1年だった。
2019年7月、AfCFTAが正式に始動した。12億人の人口をカバーする、2兆5000億ドル規模の自由貿易地域が世界舞台に現れた。多国間主義と自由貿易を標榜する開放的な組織だ。世界経済の大きなエンジンとなることだろう。
同年11月、RCEPは7年にわたる交渉が大きく進展した。ほぼ全ての条文交渉と市場参入交渉に、加盟15カ国が応じたのだ。インドは「大きな問題がまだ解決されていない」として一時的に協定の参加を見送ったものの、世界最大の人口を有し、多様な国家がまとまった、最もポテンシャルを持つRCEPが発効に向けて大きな前進をみせた。多国間主義と自由貿易が世界の主流であることを改めて見せつけるものとなった。
保護貿易主義の台頭、貿易情勢の緊張に世界が直面することで、発展途上国は積極的に経済の一体化を進めてきた。それが世界の自由貿易にプラスの作用をもたらしている。
経済のグローバル化は歴史的な趨勢である。貿易による繁栄、投資を通じた発展、人材の流動、技術の発展を促進させ、世界経済の持続的成長に寄与するものだ。平等を基礎とし、開放を旨とし、協力をエンジンとし、互恵を目標とする理念の下、発展途上国の経済は新たな発展を実現し、新たなエンジンを創造するだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月4日