また、企業が最も関心があり、最も直接的かつ現実的な問題に焦点を当て、効果的な解決方法と役に立つ支援措置を打ち出す必要がある。例えば、物流の滞りを解消して輸送効率を上げることや、職場復帰の加速と感染防止の強化を両立し、生産過程における検査とスクリーニングを着実に行うことで物資確保を保障すること、重点業界と感染症流行の影響が大きい企業に対する財務や金融などの支援を拡大し、できる限りコストを引き下げることなどだ。
原材料供給や物資輸送の難題解決から、感染症の流行期間中に中小企業の生産と経営に必要な電力、水道、ガスの料金に対する段階的な納付猶予の設定、地方政府による特別救済資金の給付奨励まで、関連部門も地方政府も連日にわたりピンポイントな政策を打ち出している。加えて、オンライン教育を通じて中小企業の経営方針、技術、管理方法の向上を図り、企業のレベルアップも加速している。こうした措置は企業にとって「恵みの雨」となるだろう。
計画が1割、実行は9割。良い政策も実施しなければ意味がない。苦境を正確に見積もって問題を明らかにし、対応措置を「すぐにやる」気持ちで全力で実行すれば、中小企業が満足感を得られ、難関を乗り切る後押しとなる上、感染症流行の予防・抑制の戦いに勝ち、経済と社会が安定的に発展するための一層強固な基盤を築くことになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月18日